汗見川再訪


解禁を二十日近く過ぎて、再び汗見川へ向かった。偵察を入れると今年3回目になる。比較的暖かな日差しに恵まれて、魚をどうしても釣りたいという気分にならず、川散歩の気分だ。

解禁日に上流から釣り下ってくる人に出会ったところを再度おさらいの釣りをして行こう。入渓点あたりの渓相は抜群に良い。

この渓は、なんとなく黒尊川とよく似た感じがする。高知の渓として共通した地勢を持つのだろうか。

こへ来る前、二人の老人が運転するタモを積んだ軽トラックを追い越したが、老人達はもっと下流を釣る計画のようだった。ゆっくりと渓を点検するようにして、走り時折停まったりしていた。

老人達の軽トラックの代わりに急追してきたのが若者二人組の軽乗用車。私の入渓点から右に入る支流の上流を目指して、物凄いスピードで追い越していった。

やはり釣り客が多い河川なのである。2時間ほど釣り上るが、釣れるのはチビアマゴばかりで、釣り味に欠けるが、仕方が無い。

渓は美しいし、水も素晴らしい。ま、川散歩と思ってきたんだから、これでよい。折角だからここから右支流へ入ることにした。

橋のたもとから入ろうと、ふと足元を見ると沢山フキノトウが芽を出していた。これは後で頂いて帰ろう。この谷も人が大勢入ったに違いない。全く魚信が無かった。ちょっと上がると左から支流が流れ込んでいて、その出合いの眺めは超一流だったが、写真を撮り忘れてしまったのが返す返すも残念!!

小さな支流との出合いから釣り上がるが、遂にアブラハヤばかり掛かる様になったので、納竿とした。あっさりしたもんである。フキノトウを摘んで、リュックに放り込んだ。

猫柳のような女性も今日はご出勤なのか、再び出会うことは無かった。しかし、この渓はゆっくり歩くには最高だと思う。


 

   
  銀次郎釣り話トップへ

 

   
   
inserted by FC2 system