むむむ!の釣り 今日は5月5日の子供の日だ。自分のオヤジは明治31年の子供の日に生まれてしまったという。当時、子供の日などという休日は無かっただろうが、端午の節句というのはあったろうし、男の子が産まれれば、4月30日であっても、届けを偽って、無理やりに5日生まれにしてしまうなんてことは田舎では日常茶飯であろうか・・・ 自分がもの心ついて以来、オヤジが死ぬまで5月5日はオヤジの日であった。毎年、オヤジの誕生祝いの会が一族を集めて自宅で行われるのが恒例で、そのときにメンバーが欠席するなど封建国家で育った親父には考えられないことであり、強権的な集合命令が暗黙裡に発令されていたようだった。 そんなオヤジが亡くなって、今年が20年めになる。もう、いまでは5月5日は子供の日を満喫できるのが幸せなはずなのに、いつの間にやら、こっちも毎日が日曜日で、その感激も薄れてしまっている。 今日は子供らしく遊ぼう!というわけで、ゆっくり目の出発となった。 ここの駅から出発だ。 釣り場へ向かう途中、超有名うどん店に差し掛かったとき、まだ朝の9時半だというのにガードマンが”売り切れ御免”のプラカードを持って通過する車に向かって対応しているでは?! ええっ?この時間で売り切れかよ!これからウドン屋へ行こうとする車、諦めて引き返してくる車で道は詰まってしまっている。どうして、こんなタワけたことが起きるのだろうか?ゴールデンウィークの早朝からウドン喰ってそんなに嬉しいのか?ウドン屋もウドン屋だ。マーケティングがなってないぢゃんか?なんで、もっと大量のウドン玉を用意しておかないのか?毎年のことぢゃないのか? 車のナンバー見て驚いた。県外は言うに及ばず、岐阜だとか神戸だとか遠いところから来られている。まことに不思議な光景だった。これが今の日本ならびに日本人の感覚なんだ! 子供の日にウドンなんか喰ってられっか!ちゃっちゃと遊びに行くのが子供ぢゃないか?! ウドン喰うのが遊びか! やや、興奮してウドンの混雑を後にした。それにしても今日はメチャ混みだ。釣り場に着いたら11時をはるかに回っていた。なんだか不吉なものを感じてはいた。昨日、I さんからメールを頂いていた。今晩からポイントへ向かうと。明日は釣り日和だからゆっくり釣りを楽しみますって。 その場所へ到着してみると、な〜るほど。I さんの車が止まっている。もうとっくに渓を歩いているようだった。その近くに大阪ナンバーの車も止まっていて、おお、二人連れの釣り人がルアーと餌釣りで堰堤の上から狙っていたが、サッパリ釣れている様子はない。 見ず知らずの他人が釣れてないとなんとなく安心したりするのは悪い癖だとは思うが、オイラも小者だなぁ。ついつい胸をなでおろしてしまう。 しかし、このポイントはT名人や大阪人が占めているからイカンだろということになって、下流へ移動した。ガードレールを乗り越え、草の斜面から入渓する。渓相は素晴らしく、やったぁ〜って感じだったのだが、釣れない!!たまにはアタリがあるものの、姿さえ拝めないまま、時間が過ぎていく・・・・ かなり立ち込むが反応がない。
ちょっと行ってきますなんて、言い残して妙な沢へ分け入るKさん。↓ ← 釣師の勘が鋭く働いたのか! でも、な〜んも居なかったと言いながらまもなく、本流へ戻ってきた。
Kさんも、こりゃ〜いかんなぁとか言いながら、とうとう堰堤まで突き当たってしまった。ときどきかなりのアタリはある。でもハリに乗らないのである。これをスレていると言うのだろうか。 息を切らせて山道を上がっていくと、な〜んとさっき I さんが車を停めていた場所まで上がってきてしまったではないか? また別の渓を探ることにした。もう3時半を回っている。ここまで坊主。別渓の入渓点にはなんと、軽トラが止まっている。だが渓に釣り人の姿は見えない。よっしゃ。ここから入ろうってわけで、危なげなところから川に下りた。 もう、ヘルメットの紐もキツク縛って、気合入りまくり。目も血走っている・・・ 餌を放り込むと、結構なアタリがあった。ほほう。ここには居るぜ。俄然闘志が湧いてくる。でも魚にはお目にかかれなかった。さあ、次のポイントへ行こう、まずこの大岩の裏へ回ってと・・・ おや!岩の裏からおっちゃんが出てきた。こんちわの挨拶もドギマギするではないか?立派なイデタチ。雨合羽被った還暦モドキのおいちゃんが上流から釣り下ってきたのか。 「ここはオイが釣ったでよ。もうおらんぜ」・・・はぁ〜と銀 「釣れましたか?」と銀。 「うん、まぁまぁやったわな。ほれ」・・・ぎゃぁっとのけぞる銀次郎。魚籠には立派なアマゴが30ほど。魚籠ギッシリ・・・・ウ〜ン。こりゃやられたわい。 名刺を貰ってしまった。「アマゴの匠・森の案内人」と書いてあった。 アマゴ運は無かったけど、こういう人に出会える運があったのが楽しい。 またこんな花達に出会うこともできた。 ←ゆきもちそう この渓も結局、坊主だった。しか〜し。こんなことで凹むようなK氏ではない。最後の挑戦をしよう!と神秘の渓へ移動。 乾坤一擲の大逆転を狙うKさんだったが、あえなく撤退の憂き目に会ったのだった。 実は、先日来、手首が腱鞘炎になって、医者からリストバンドの着用を!と言われていたので、今日もバンドを巻いての奮戦だった。 人差し指を伸ばしてテンカラ竿を振ると、手首の腱鞘に負担が掛かるので、炎症を起こす。バンドできつく縛っておくと、手首の動きが抑えられて快方に向かうというわけ。 それが朝方は痛かったのに、帰宅したらすっかり痛みが嘘のように無くなっていたのだ!!なんちゅう喜びか!人間の体なんてもの、あんまり大事にしてると却って問題を起こすものかもしれない。多少の不具合は、逆療法も有効なことがあるのではないだろうか? これで、またガンガンやれるぞ。そういう大きなメリットもあった子供の日の釣行。むむむ!ではあるが結果はなかなかのものがあったと言うべきではないか? 2008年05月06日 火曜日 記
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