テンカラ最終講習会


テンカラ講習会もこれで終わりと宣言されてしまった。まあ、師匠の立場から言えば、飲み込みの悪い不肖の弟子だから早くほっぽり出して、自己努力をさせよう!ということと受け止めた。

最終講習会だからといってもテンで上達しないのだから、まことに申し訳ない気持ちで一杯だ。プレッシャーに弱いのがオイラの特徴で、人生のこれまで試験というとことごとく落ちてきたものだ。車の免許取りで言えば、今日が最終検定の日にあたると思うと、肩に力が入ってラインはカツラの縮れ毛のように、ふにゃふにゃと団子にになって目の前に落ちるから涙が出る。

バックキャストの要領は良いとしても、フォアキャストに持っていくタイミングと振りの強さ、加速度の按配がイマイチ体感できない。10回に一回くらいはまともにラインが飛ぶが、九回はラインが落ちる方が先だったり、毛鉤が強く水面を叩いたりしていて、これでは場を荒らすばかりだ!と叱責の声が飛ぶ。ラインが飛ぶより、こっちの方が良く飛ぶ。

今日も土器川での肩慣らしから始まった。うどん屋の真下から入り、上がっていく。うどんを食べに来た大勢の人たちの視線が突き刺さるように痛い。

この時期、香川県で休みの日にうどんを食べに来るような方々は、おそらく100人中98.8人までは渓流釣などやらないし、ましてや毛鉤のテンカラ釣なんか見たことも無いに違いない。奇妙な3人組が川の中で、妙な竿をえらく頻繁に振っているのを見るのも、うどんを食べる以上の話題になったに違いない。

しばらく見ていても、何も釣れないし、たまにオジイがちっちゃな雑魚を釣っているのが目の端に入ったとして観衆の一体何人がこういう釣をやってみたいと思っただろうか?

居れば出るはず!と師匠の指摘するポイントで川の見方、振り込むべき場所などを教わる。これが勉強になるんですねぇ・・・テンカラとかなんとかぢゃなくて、魚の着き場を推定することがとても勉強になる。

一通りに勉強をしてから、脇町にあるラーメン屋へ寄って昼飯とする。玉子麺の細い奴で、とてもうまい。師匠は味が辛いと言うが、オイラはしっかりした味が好きなものだから、ベスト・マッチだ。チャーシューもしっかりした厚めのもので高く評価できる。スープは豚骨風だが油濃さは全く感じない。

一体、なんの話しぢゃ?!というわけで腹ごしらえをしてから、吉野川支流へ向かった。う〜っぷ。流石に師匠の手前、オイラだけビールを飲んじゃおうか?!という気分にはならなかった・・・・

今日は師匠のご子息(Ken君)も一緒だった。若いってことは素晴らしい。ちょこっと教わるだけでテンカラが振れているようだ。オイラが空振りしている間に、きっちり2尾釣り上げていた。

巻き道の上から見ると、師匠もKen君に一所懸命に指導をしていた。オイラだって、若い頃、名人級のオヤジから教わっていれば、今頃は泣く子も黙る銀サなんて呼ばれる釣り師になってたはず。

数時間を投じても今日はボーズだった。しかし、アマゴは何回か顔を出した。ある淵で右側でボコっと上から咥えて潜ろうとしたし、左手でも同じようなことが起きた。ライズも1回あった。さらに別の淵では沈めて流していた毛鉤をグイと引き込むアタリがあったが、これも針掛かりには及ばなかった。

ま、こんなことしてるうちに、そのうち掛かるようになるだろ・・・と思う銀次郎でした。

なんたって、自分で巻いた毛鉤の酷さったらないんだもの。でも、これはこの日時点のもの。毎日毛鉤巻く練習するから、一月後の毛鉤みて驚くなよぉ〜。

でも、こんな酷い毛鉤にでも食いつく子はいるのだから、大したもんだ。

すみませんですねぇ。釣行記を読んで下さって。このところまともなアマゴの写真が載せられなくて。

世の中の釣行記の多くは立派なお魚を怖いところで釣ってきた記録なのに・・・・・

銀次郎釣り話はヨタ話ばかりで、申し訳ないと思っております。


 

   
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