書くに値せず・・・


自分の書いた釣行記を読むうちに厭になってしまった。一体何を書いてるんだろう?これは恥を晒しているだけなのではないか・・・と自問自答する。

ヒザを打撲してから、なんだか滅入って気分が高揚しないなぁ。そんな気分で釣りに出掛けてしまうから、結局冴えない釣りを繰り返している。

ほいだら、冴えた釣りって何よ?と突っ込まれると、これまた答えに窮する始末だ。どうも、俺の釣りは頭デッカチなものでしかない。屁理屈を考えながらの釣りであって、体が自然に環境に反応していない。ギクシャクした釣りとでもいえようか。

一方、数多の師匠方の釣りはどうもそうでないことが、おぼろげながら判って来た。どうも、子供の頃から身についた遊び心に満ちた釣り。幼い頃渓で遊んでいたときの心をそのまま、維持した釣りとでも言うべきなのか。

無理がなく、スムーズで自然に反応する遊び心に任せた釣り。そのくせ、子供と違うところは小さい魚は逃がしてやる気持ちを持っている。なんだか、そういった精神の釣りが冴えた釣りってもんではなかろうか?

こう書いてみて、これもなんだか頭で考えた文章だなぁと思っている。まだ冴えた釣りとは何かがわかってないなぁ・・・

とある里川・・・ここで師匠はテンカラ技を披露してくれた。

渓のヨコに迫ったときは体を低くして、左手から低くラインを飛ばす。真上から振ると木の枝にラインや毛鉤が絡め取られるからだ。

それでも、わちゃぁ〜と枝に掛かってしまうこともあるのだ。名人でさえ、こうなんだからビギナーはこれを恐れていては釣りにならない。しかし、こうなると厭だなー。

危なげなところを、ヒップウェーダーでへつって行く。オイラは怖いから右から高巻いた。

眼下に師匠がテンカラを振る姿がある。ここは暗い谷だ。


 

   
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