50日ぶりのヘボ釣り


3月4日から渓流へは行ってなかった。夕べからの雨。明日は4時に起きるぞと心に決めていたので、目覚まし時計ですぐ起きた。ぐずぐずしてたら出発は5時を過ぎてしまった。徳島県の穴吹川へ行こうと思う。こないだ奈良の師匠とのやりとりで源流でなく、本流でと思い、長竿を手当てしたためである。この川の本流は、やはり本にもあるように、木屋平から更に上の川上カケという妙な名前のところまで行かねばならない。

冬とは違い、5時15分ともなるとライトがなくても十分走れる。高松市内から193号線、いわゆる空港通りを塩江へ抜けて吉野川のローソンまで50分だ。釣の達人は、みんなオニギリとカップラーメンという組み合わせが定番らしいが、ストーブやら水などが面倒なので、サンドイッチとオニギリの組み合わせにした(この辺からして、一流釣師には程遠い!)。

穴吹川もご多聞に漏れず、馬鹿な工事が続いているようで、すでに大きなトラックが入って行く。本当に迷惑な話だし、第一細い道では非常に危険だ。トラックの後をのろのろ走って、目標のポイントに着いたのが、朝の7時過ぎだった。すぐに用意して、大堰堤の上から入った。

この堰堤下もいるらしいが・・・

ここは平瀬で歩きやすいので、膝を痛めた銀次郎にはピッタリだ。しばらく、竿を出したり川を歩いたりしていたが、ここは!という落ち込みがあった。

こつん!と小さなアタリだ。何かいるぞ!くらいはヘボにも判った。慎重に、慎重に、一層頭を低くする。もう一度、仕掛けを送る。ビクン!と掛かった。やったぁ〜!久しぶりのアマゴだ。水中で結構な型のアマゴが2度、3度反転している!こういうときの気分は最高ですよね。

次の瞬間、あ”〜!!螺旋を切って逃げられた!テンションを掛け続けなければいけないのに!でも、今日は釣れるかもしれないぞぉ〜。幸先のよさにむふふとなる銀次郎であったが、この後が酷かった。

さあ、集中力が湧いたぞと、目印がぶれないように、餌が流れより僅か遅く滑るように・・・ん!掛からんなぁ・・・時間ばかり流れていく・・・・全然掛からない。

砂地の上には、前日のものと思われる足跡がクッキリ、しかも犬も連れて来ていたと見える。常に犬の足跡がうれしそうに並んでいる。足跡からこの人はウェーダーではなくて、長靴のようだ。むむっ!これは地元のテダレに違いない。それにしても釣れないな。

昼も回って、1尾も掛からない。こりゃヘボ釣師の定義にピッタリ合致するな。なんだか嫌になって来た頃だった。やっと、仕掛けを引き込んで18cmくらいのアマゴが釣れた。やれやれ、そんなに悪いものでもないらしい。

泡の右手で仕掛けが引かれた。

今日初めて手にするアマゴ。

少し、集中力が戻ってきた。2尾は釣って帰らんと、晩飯のおかずにならん!!それにしても時間ばかり過ぎて、疲れも出てきた。この先にいつも大きいのが掛かる堰堤がある。そこで釣れなければ帰ろうと考えて、竿を出しながら歩く。堰堤の手前で、竿がしなった。

中央の白い石の向こう側の流れで。

こんどのは22cmくらいあるな。

これを最後に女神が微笑むことは無かった。これから堰堤を3つ攻めたが釣果なし。本日の釣行時間なんと7時間!粘りの銀次郎も流石に疲れました。

いつも大きいのがいる堰堤下

何かの白い花が咲いてます。

奥には山吹の黄色。

入渓点にはポチが待っている。

釣れても釣れなくても、じっと待っててくれるポチ

帰りに穴吹川下流の酒屋さんへ寄っておじさん(O)と川の話をしました。

G:この川は放流してるんですか?

O:あんまりしとらんようぢゃなぁ。5月の27〜28日に放流するけど、稚魚やもんね。釣れても来年や。今は、上流で工事しとるし、雪代がまだ入りよるうえに、水量が多いけん釣りにくいわなぁ。

G:徳島の川いうたらどこが良いんですか?

O:今年は木頭か木沢がええ言うとるのぉ。土須峠が通れたらええんぢゃが、潰れとったら遠いわなぁ。やっぱり、ここより祖谷がええのとちがいますか?小島峠越えていくんが近いわな。昔は剣行くほうの堰堤を釣ったら日に200や300は釣れたがな・・・今はそんなに釣れんし型がこんまいわ。

G:・・・・・(200〜300ってことは、今日の釣果と100倍〜150倍も違う!)・・・・・・ありがとうございました。

なんだか、ここでもレベルの違いを感じて、すごすご引き上げるGでした。

家に帰って風呂に入ると体がジーンとして、まるで壊れたピノキオになったみたい。でも、膝はそんなに痛まないし、さあ、これから頑張るぞという気持ちにだけは成れたのが幸せでした。


Friday, 2006-04-28

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