剣山大護摩法要(JULY17/2005)

四国の霊峰剣山へ、護摩供養に行かないか?とおばちゃんに誘われたから堪らない。行かないと天然ウナギの蒲焼にありつけないんだもの。

国道193号線沿い。塩江の奥にこの店がある。天然ウナギの蒲焼や、秋になるとマツタケ饂飩がメニューに並ぶ。

天然ウナギはここのおばちゃん自ら、徳島の川の汽水域で捕獲したものだ。夜な夜なうなぎ漁師に化ける凄い人なのだ。

今回はバス2台に分乗しての大所帯となった。

193号線を脇町(アテネ五輪女子水泳400m自由形金メダリストを生んだ町)で吉野川を渡り、西へ右折。しばらく走って、貞光川沿いに左折して、一路貞光川上流域に向かってまっしぐら。到着点は「見越し」で、ここからご覧のようなゴンドラにのっていく。剣山へ上らない人は無用な話。

ゴンドラからは遥か西の山々が見渡せるところに立派なヒノキが沢山生えている。

 

   
ゴンドラを降りたら、かなり急な斜面を登っていく。息切れしたころ、剣山の鳥居をくぐった。
剣山の頂上付近では、年に一度のお祭りをやっていた!
何でも、ヘリコプターでおみこしを下から吊り上げたとのこと。山伏の方々がほら貝を吹く中、剣の舞が奉納された。

この後、おみこしを片付けてから、霊験あらたかな、モチをまくというので、なんとか拾いたかったんだけど、下界での護摩供養が始まるまでに帰らねばならず、涙を呑んだ。

 

   
一行で二人しか、頂上まで登らなかった。その相棒の叔父さん。とにかくゴツイ体つきをしていて、山登りが早いのには驚いた。

山頂から西を見ると、すぐそこに次郎笈(ジロウギュウ)、その向うに三嶺が見える。山肌には一面に熊笹が生い茂り、緑のじゅうたんだ。登山者は皆、ここで、ヤレヤレと西を見るようだった。

左の谷は剣山スーパー林道(神山から高ノ瀬まで90kmに及ぶラフロードは、オフロード・バイクに乗る者にとってのエルサレムだ)を横切って木沢村、那珂川上流の槍戸川へ至る。

右の谷は吉野川の第一の支流、祖谷川上流へ通じている。

いずれの川も冴えアマゴの棲家だ。

   
叔父さんと一緒に再びゴンドラの人となる。ここの秋は絶景らしいので、紅葉を見に来よう!!

この花の咲く木は何だろう?

ヤマボウシ?それともゴゼンタチバナ?

これは、トチノキに蔦性の植物がからみついている様子。緑が多くて感じが良かったです。

かなりの大木で、大勢の人が見上げていました。

剣山から午後二時の約束で、大急ぎで戻って来た。午後1時半だったのに、既に護摩供養は始まっていた。そんなことなら、モチを拾ってきたら良かった!!
お堂での護摩供養が終わってから、今度は野外でも護摩焚きに移っていく。正面に祭られているのは、不動明王と役の行者だ。真言宗のお寺にはこういったセットが多い。
山伏の叔父さんが四方に向かって矢を射る。4つの方向のうち、どれか一つはいけないのだが、残りの3つの方向に射られた矢を持って帰ると良いことがあるそうな。    
お不動様だ。大日如来がお姿を変えて現れたものと言われている。酉年の神様だというから、オイラの守護神でもある。歯が牙のように鋭く尖っていて、しかも片方は上、もう一方は下に向いて生えているし、目も片方は天をにらみ、他方は地をニラムといったお姿になっている。  

見事に頭を剃った山伏の叔父さんたち。ほら貝吹いたり、護摩の火加減を調節したり、矢を放ったりと忙しいのだ。

しかし、こんなに頭剃っちゃって、普段どういうお仕事をなさっているのか不思議でならなかった。

毎日、毎日山にこもって修行されているのだろうか?

最後に体をなでて貰って、どっこも悪いところはありません!!といわれたところまでは良かったんですけどぉ・・・・

翌日から腰が痛くなり始めたのは、お不動さんのお参りの仕方が悪かったのかなぁ?

     
丸太をやぐらに組んで、その上からヒノキの枝を綺麗に編みこむように重ねた護摩へ火をつける。後で山伏さんから聞いたのだが、夜焚くときは炎を主体として燃えるようにし、昼間の護摩供養では、煙を主体として焚くのだそうで、そのためだったか、時折、護摩の上から水を掛けていましたね。
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