早春の渓


 

2月1日に愛媛県の河川でもアマゴ釣りが解禁されたものの、ボウズが続いていた。やむにやまれぬ気持ちのまま、無情に時間が流れていく。

先輩を無理に誘って、加茂川の支流へ入った。餌はブドウ虫に決めていた。これまた、香川の大先輩の経験に基づくものであった。恥ずかしながら、ブドウ虫を使うのは初めてなのである。なにやら気味が悪くて手を出しかねていた。寒風山方面と石鎚山方面に分かれる橋のたもとの金子商店で入漁券を買う。これも香川の大先輩の教えだ。

<入渓点から最初の堰堤>

本流から、目立たない道を支流に入った。またぞろ、新たな堰堤工事をしている横へ車を止めて、フロントウインドウには書き置きをした。これ、先輩のいつもの所作らしい。万一、死んでも誰かが気づいてくれるに違いないという思い込みだ。

途中、先行者が居たのにはガックリ!だが、行くっきゃない。先行者のオジサンも右の鼻から立派な鼻汁がズヨーっと垂れていた。

オジサン曰く、ここの堰堤まで行って、降りてきたのだと。魚篭には立派なアマゴが数匹収まっていたと、先輩の言。悔しいけど、朝に楽をした罰だと思うしかない。

大岩があって遡行に苦労したが、この堰堤までたどり着いた。荒瀬やトロに餌を流すが、全く反応は無かった。この堰堤の下へきて、大きなオモリをつけた仕掛けにブドウ虫を通して、脇に流すと、ガツン!とアマゴのアタリ。

 

大事に!大事に。両手でささげる銀次郎でした。(胸元に、似たようなペンダントがぶる下がっているのにご注目)

しかし、ここまでたどり着くのがきつかった。これが、2006年の初アマゴです!!嬉しいなぁ!!

この堰堤下のプールでは、これしか掛からず、昼飯にしました。先輩が持ってきてたウイスキーが腹に滲みました。旨かったぁ・・・聞くとサントリーの角だというので、翌日慌てて酒屋でサントリーの角を買いました。

腹こしらえをして、堰堤越えに挑戦!!

私の後から先輩が岩をへつっている!!かなり苦労したが、大きな木の枝をつっかい棒にして川に立てて、なんとかクリアだ。堰堤の上から見ると、怖い怖い。

これを越えたら、水はなだらかに流れていた。

<最初の堰堤の上の流れ>

水温が上がれば、ポイントとして見逃せないが、今の時期は全くアタリなし。この上流には、また幾つかの落ち込みがあって・・・餌を流すがアタリなし。う〜ん、厳しいなぁ。

気を取り直して、更に上へ進むと、いつの間にか先輩は遥か上の堰堤の下で頑張っている!!どうです?この写真、迫力あるでしょ?

ここで、先輩アマゴを釣り上げた!万歳!やったね。私も後から追いついて、2尾釣った。この堰堤は左からは巻けないので、右側へ渡って、岩をよじ登った。

堰堤の上はふたたび静かに美しい水が流れている。先輩、ここでもアマゴを掛けた。私はアタリなし。更に進むと、今度は泳がないといけないようなトロ場に出てしまい、高巻くことも出来ず、ここで納竿としました。私のような素人には丁度良い、エクササイズとなりました。

地図を見ると、右岸に林道があるはずなので、年寄りでも上がれそうなところを探して帰途に着きました。

にんまり先輩。バックは今歩いてきた川。

ショボクレ銀次郎。

帰りの山が笑いかける

でも、対岸の山は怪我が無くて良かったね!と祝福してくれているような、晴れやかなたたずまいでした。メデタシ!メデタシ!

結論:ブドウ虫は怖くない!脂肪分が多く、水に浮く餌なので、オモリの上へ浮いて流れている可能性が大きい。初めて使った渓流用リュックはそれなりに使えると思ったけど、魚篭は腰につける方が操作性は良い。

本日の水温5度、気温9度でした。天気は晴れ時々曇り。

さあ、今度は徳島県の解禁に向けてスタートだ。


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