OTHERS(1)

 

 
  彫金って、作ろうと思うと何でも出来るのが面白いんですね。メガネのフレームなんか作っている人も見かけたし、時計を入れ込んだ妙な箱みたいなものに取り組んでいる人たちもいる。ハコ専門に作っていたり、家みたいなものに挑戦している人さえ・・・  
                     
   

新宿の紀伊国屋奥にライターとか、ナイフとかパイプとかを売っている店がある。ここで、例のクロムハーツ製と銘打って販売されているジッポのライターケースは確か16万円だった。

そうか・・・そんなにするのか・・・と思いつつ、ジッポの中身だけ1,300円也で買ってきた。<拡大画像

で、自分がカッコ良いと思うライターケースを作ってみることにした。

クロムハーツのケースは比較的薄いシルバー925を使っていましたが、自分としては持った感じがゴロリとしたものが欲しかったので、1mm厚のシルバー950を使います。ケースの表面は1mm銅板に鏨(タガネ)で波を切り、そこへ銀流し象嵌を施します。月は24kの金消し。渡り鳥が下降してくる様をこれとは別に純銀打ち出しで作ります。<拡大画像

ケース全体が1mm厚シルバーなので、結構な重量となり、見てお分かりのとおり、蓋と本体の大きさがほぼ同一であるために、蝶番に負担が掛かりました。蝶番も銀板から切り出して作り込んでいますが、なんせ重いので、ガタが来ています。禁煙している関係で今は飾ってあるだけです。楕円形に見えるところは薄い銀板にサインを施したものをロウ付けしたものです。しかし、こいつでタバコに火をつけると、格段にタバコがうまいように感じたのは製作の疲労感からかな?いやあ、手間掛かったな。もう作りたくねぇって感じでしたね、このときは。<拡大画像

   
                     
     

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