スプーン

 

 

 
  Silver Spoonって女の子がお嫁に行くときに、生まれた日付なんか入れて持っていくらしいですね。お子様用のサジの形はかわいいけれど、いい年になってまでは使えないものが多いですよね。いくつになっても使えるようなサジを作ってみたいですね。  
                     
   

1年越しで頼まれていたスプーンをやっと仕上げた。ふー、やれやれ。最初はベビー・スプーンの予定で考えていた。何しろ、生まれる前に頼まれたものだから。気が変わってみると、どうも、どんなスプーンでも柄が先細りになっているものは、アンティークモノでは見たことがありません。

仕方なく、別の銀板を切り出して、テニスのラケットみたいな取っ手をつけることにしました。その部分を透かして、模様を入れて、上に四葉のクローバーを寄せモノにすることにしました。ハートの形とリボンを透かして切り抜き、毛彫りタガネで彫りを入れて見ると、はて?どこへ四葉のクローバーを付けりゃいいのよ?ってことになってしまい、折角作った四葉のクローバーはそのまま、部品センターへ。

テニスラケットみたいな部分と、元からあったスプーンのステムをロウ付けして、ハートのしたの部分の透かしに合わせてステムをヤスって裏側から見るとなんとなく猫の耳みたいになっているではないか?これを活かさない手はないので、ここへ猫の顔を彫ってみた。目玉はドリルで少しだけ彫り、鼻やヒゲはタガネで彫る。

その下にちっちゃな女の子の名前を刻印で打った名板をロウ付けしてみた。いきなりスプーン本体に刻印するのは流石に怖い。位置のずれを生ずると取り返しがつかない。刻印をキレイに打つのって結構、難しいんです、私にとっては。

   
                     
     

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