川探索


解禁を控えて千々に乱れる心を鎮めるべく、徳島の渓をさ迷うことになるのは未熟者たるゆえんだ。

冬から春に掛けての心もとない天気の移り変わりを横目に、午後からの川探索である。

家からだとどうしても2時間以上はかかるので、5時過ぎまでに帰宅するには、大急ぎのドライブだ。

20年近くも前に出版された書籍を頼りに、吉野川を渡った。

道は狭く、しかも工事用のダンプが往来する山道は運転が疲れるので嫌だが、仕方ない。

2時間近く走って、本流から支流への枝道を辿る。

支流へ入って5分も経たないうちに、眼下に大きな堰堤がそびえている。

何故、こんなコンクリートの堰を作らなきゃいけないのか?

いつも疑問に思うのは私だけだろうか?

渓を壊し、魚たちの遡上を拒み、一体どんな利得があるのだろうか?

もっとも判りやすい自然破壊の標本みたいなもの・・・

美しい渓の流れや、渓魚たちの姿を見るにつけ、この流れが海まで何の邪魔もされずに、自然に繋がっていて、魚たちが海へ下り、そして再び母なる川を遡上していたよき日々を眺めたいという強い欲求に駆られるのを禁ずることができない!!

こんなものが出来る前の渓を見たかった。

クソ!!っと思いつつ、更に上流を目指す。

滅茶苦茶大きな岩が川の中に居座っている。

厳しい環境で、一本の針葉樹がけなげに根付いている。

成長するのに何年掛かったのだろうか?

安曇野の高瀬川にも、松を背中に乗せた岩が居座っていたのを思い出す。

<ポイント1>

<ポイント2>

<ポイント3>

この谷へ降りるのは、相当ヤバそうなガレ場を辿るしかない。

フェルトの底が痛みそうだし、また上がってくるには、ピンソール無しでは、アリ地獄にはまり込むようなものかもしれない。

地図では、こんなところだった。

はて、解禁日にここへ行くのが良いんだろうか?経験豊かな方々の御意見を頂戴したいと思います。

  06/02/26 Sunday,


 

 

 

   
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