鈴 その2

前作、「鈴 その1」の反省に立って、別の方法で鈴を作ってみることにしました。つまり、銀板に熱が加わって”ナマシ”が入った金属では涼やかな音が出ない。これをなんとかしたいなと思ったわけです。

で、今度は純銀の板を叩いて丸くして、風鈴みたいな鈴を作ったらどうか?とリトライです。

友人がタモ(釣った魚を取り込むための網)につけたところは、こちらで見えます。実際にこのタモで渓魚を受けた図はこの通りです。

(戻りはブラウザのボタンでお願いします。m(__)m!)

 

厚さ1mmの純銀板を円形に切り抜き、それを球形の金型に合わせて叩いていきます。丸くしていく過程では何度も、何度も熱を掛けて、銀がピンクになるまで熱してから芋槌で丹念に叩いて形を作ります。

加熱してなました直後は柔らかいですが、槌で叩いて〆ていくとドンドンと硬さを増していきます。でも、加熱したらまた柔らかさを取り戻します。

 

風鈴を打つ吊るし金はなるべく自由度が高く動けるようにしておかないと、良い音が出ないようです。吊るし金は厚めの銅板を切り抜いて、錆を防止するために24金を蒸着させました。この銅板も槌で〆て硬くしてあります。

全体的な出来上がりはこんな風情になっています。風鈴状の純銀板のトップに穴を開けて、吊るし金をぶら下げるための金具を作りこんであります。この小さな金具の上には、トンボ玉をあしらって、さらに通し紐を通すリングへと繋がっています。

こうして作った風鈴みたいな鈴はとても涼やかな音がしますが、悲しいかな、風鈴が小さいのと、吊るし金の振幅が大きく取れないことによって、音がやや小さいのが欠点でしょうか?

重量は「鈴 その1」に比べると遥かに軽量なので、なんにでも付けられると思います。

「鈴 その1」との2ショット・・・ここからの戻りはブラウザの戻るボタンでね!

 

   
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