ハードディスクの交換

やれやれ、去年、インターネットのオークションで買っばかりのパソコンのハードディスクがおかしくなってきやがった。ジーコロジーコロと無意味なディスクアクセスばかり繰り返し、画面が現れるのが途中で止まったり、アプリ起動がメチャ遅くなってきた。どうやら、ハードディスクが寿命なのだろうか?

仕方なく少ない知恵を絞ってHDDの交換を考えるようになった。とはいえ、何十GBもあるハードディスクの中身を退避させるのに、どんなディバイスが妥当なんだろう?最近のアプリケーション・ソフトの巨大さは目を覆うばかりで、ちょっとしたソフトをインストールしただけで数百メガバイトを食われてしまうことは日常茶飯である。コンピュータが超高価だった時代にはいかにしてアプリを小さく書くかに技を競ったのに・・・

新しいHDDを買ってきても、OSだとかこれまでタダで使わせてもらっていたアプリなんかの情報、はてさて、去年設定したインターネットのプロバイダー周りやLANの情報を再設定することの面倒さ、普段のメールアドレスやら定常的に訪れていたHPのURLなんかを復元するなんて考えてみただけでぞっとするぢゃないか?
うわわぁって言って逃げ出したいくらい面倒だわ~。
しっかり壊れてから考えるか・・・とほっておいたが、やっぱり不安だ。本当に真面目に壊れてしまったら、本当に真面目に情報が吹っ飛んでしまうではないか・・・

で、色々調べてみましたね。すると、何々?新しいハードディスクって言えば、今までのより大きな早いHDDになるから、そいつへぜ〜んぶ、フィジカルにコピーを取ってしまうユティリティ・プログラムがあるぢゃないか?

これを使うことにして、街のパソコンショップへ出掛ける。定価6,000円也のCDROMに収まったソフトを4,500円也で購入する。
次に80GBのULTRA ATAインタフェースのHDDドライブを8,600円也で買う。このHDDもメーカーによっては音がうるさかったり、なにより耐久性に問題があるとユーザ・クレームがしっかりついているものが多い。なんせ、GB単価が100円ちょっとというんだから、文句も言いようがないが。
しかし、田舎に住んでいるとこういう時に損をする。都会なら、もっと安いHDDを売っているのだ。
おそらくGB単価で80円台のものが少なくない。 田舎税かぁ・・・糞!とホゾを噛みつつ、あきらめる。

最初にしなきゃならんことは、CD-ROMからコピー・ユティリティを起動させることだ。そのためにはBIOSを書き換えて、bootドライブをCD-ROMドライブへ割り当てる。PCの電源を入れて直後、DELキーを押せば、BIOSの編集プログラムが起動されるので、これによってCD-ROMからブートできるようにする。
次に気をつけなければならないのは、PCのハコの中に入っている既存のHDDをマスターとし、新たなHDDをスレーブとして、IDEケーブルに並列に接続することだ。今使っているHDDはマスターとして指定されているはずだが、果たしてそうだろうか?
既存のHDDの製造メーカのHPを検索して、当該機番の製品のマニュアルを参照して、どこの位置にジャンパーが設定されているかを確認する。自分のパソコンでも既存のHDDはマスターとして指定されていた。
次に新設HDDのジャンパーをスレーブ指定して、IDEケーブルに接続する。この際も新規HDDのメーカHPを調べて買ってきたHDDをスレーブ指定するためのジャンパー位置を確認する必要がある。

HDDを接続するフラット・ケーブルは大抵2台のHDDを接続できるようになっているから1番ピンの位置を間違えないようにして、新HDDをつなぐ。同じく電源ケーブルも既存のHDDから分岐されているものがあるので、それを接続する。
ここで電源を入れてみると、CDROMドライブに何もいれていなければ既存のHDDからブートアップされる。これまでどおり遅いながらも処理は行える。

CDROMへコピー・ユティリティを入れて、トレイを閉めてから電源を落として、再度電源を入れ直すと、CD-ROMに焼かれたユティリティ・プログラムが走行を始める。
ユティリティ・プログラムの指示に従って、コピーを行うと、既存のHDDから新しいHDDへOSもろとも、すべてのコンテンツが転送されるという優れものだ。

その間に、風呂へ入り、渡り蟹で晩酌をする。このときの気分は最高に緊張していて楽しい。緊張する理由はもちろん、うまく新HDDが動作するようになるだろうか?という不安にある。ほろ酔い気分で部屋へ戻ってみたら、おおーっ!!コピーが完成しているではないか?!あったりまえだと叱られるかもしれないが、おうおうにしてこういう処理では失敗することが多いんだ。

パソコンいじっていて一番イヤなのが、こういう嫌なときの処理がうまくいかないことだ。で、調べてみると中々理由が判らなくて、挙句の果てに生意気な若造に聞くと原因をオソマツな日本語らしきもので言いやがって、その理由たるや実に下らんことなんだ。ホント、パソコンなんて捨てちまおうかと青筋が浮くのはこういうときだ。
しかし、今回は見事に収まったではないか!!
後は、コピーが出来た新HDDのIDEバス上での位置づけをプライマリ・マスターに指定すべくジャンパー・ピンを入れなおして、古いHDDを切り離せば良いのだ。
かくして、万歳!万歳!新HDDへの乗り換えが無事終了した。ああ、なんて静かなHDDなんだと嬉しくなってしまった。スピードも速いぞ! オチマイ。



   
 

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