東京のヘソ

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モバイル用のパソコンがえらい安い値段で売り出されたってニュースをテレビで見て、

こりゃ秋葉へいかなきゃと思い、ホテルを出た。

御茶ノ水で乗り換えて秋葉について、パソコンショップを訪問。

色々聞いたが、なんだかあまり安くないネットサービスに加入しないと、

モバイルとしては使えないことが判り、

しかもそれらのネットワーク・サービスのアクセス拠点は、

なんと言っても関東圏が中心であって、

地方にはアクセス・ポイントが極めて少ないことが判明。

で、あっさり諦めて、昔からのラジオ会館にもぐりこむ。

ここは自作派の支援センターよろしく、怪しげな部品を一杯売っている。

古びたテレコなんかもあって、ウインドウショッピングをするには最適だ。

秋葉神社なんてものが階段の踊り場近くにあって、なんともいいイメージだ。

しかし、昔からあった球アンプなんて、ずいぶん姿を消してしまったなぁ。

　

わずかに小さなキットが売られていたが、音のプロ達には縁遠いシナモンだ。

秋葉原も爺の来る場所ではなくなってしまったのか・・・・

しばらくあちこちの店によってはガックシ来て、早々と秋葉を後にした。

万世橋までくると、西に交通博物館の跡が見えた。

ここもガキの頃、何度も通った場所だった。

最近、埼玉県の方へ移ってしまったらしい。後は何になったんだろ？

　

壁に「交通博物館｣と書いた跡がある

　

万世橋から見た運河・・・魚哀れ！！

そうだ！！ここから銀座まで歩こうと思いつく。

今晩の飲み会までにはたっぷり時間があるぢゃないか。

しばらく歩けば大手町だ。

ここは東京のヘソというか、ある意味で日本のヘソと言っても差し支えない。

このアタリに日本の金融機関の殆どが集中しているからだ。

もし、東京直下型大地震などが起きたら・・・・

東京はおろか日本中の金融システムが麻痺する。

おそらく日本経済は立ち直れないだろう。

本当にこんな状態にしておいてよいのだろうか？

東京遷都計画は石原都知事の反対意見が強くて実現には程遠いけれど、

金融システムだけでも完全に二重化しておかなければいけないと思うなぁ〜。

羽田を国際空港としての機能強化なんかする前に、

金融証券システムの二重化がよほど重要に思える。

　

経団連ビルと日経新聞社

　

　

やたらと凝ったビルだが・・・

三菱東京ＵＦＪ銀行本店の西側に新しいビルが建設されつつあった。

かなり凝ったビルでたっかそう！！

 

有楽町から銀座に入った。銀座って言えば男心をくすぐる天賞堂だ。

　

なんていっても元祖模型屋である。

鉄道模型を配したジオラマが展示してある。子供から大人まで魅了して止まぬモデルだ。

　

こんなのも飾ってあるぞ〜。

吉祥寺の模型屋が姿を消したのに、銀座にはこんな店が立派に残ってるのはなぜなのか？

子供の頃鉄道模型が好きだった連中がお金持ちになって足繁く、通いつめてるに違いない。

　

銀座六丁目から四丁目方面を見る。この町も変わらないなぁと思う。

男心くすぐり屋その２．

パイプ屋というより煙草屋銀座店といった風情の菊水パイプ店である。

ダンヒルはじめ北欧の手作りパイプなども揃っているが、なんし高い。

通りの反対側には懐かしいライオンが

ここもある種の思い出のビアホールではある。

　

北大路魯山人ゆかりの陶器屋だ。

やはり銀座にはそれなりのステータスが備わっていると思ったな。

裏に入れば、泣く子も黙るギャラリーや、

とても手が出ないような洋服屋などもぎっしりだ。

東京という特殊な都市も、じわじわと姿を変えつつあるというのが実態ではないだろうか。

バブルが弾けていい加減な店がずいぶん淘汰された。

それでも生き残った店は相当な実力を備えている。

しかし、電車に乗ってみると・・・・

満員の車内で甘やかされたガキを席に座らせて、

疲れた大人を立たせて平気な母親が散見された。

ガキ等を訓練・教育する最高のシチュエーションを生かせず・・・

自分の子供たちさえ楽させればそれで良いという、

田舎臭い親がいるというのは！

東京ってところは全国の田舎モンがはびこった町だと言えなくも無い。

よっぽど言ってやろうかとも思ったが、やめた。

こんな馬鹿どもと喧嘩するエネがもったいないと思うから。

吐き気をもようす標準語というヨロイをまとって、

孤立した価値観だけを頼りに生きている若者達は、

この町のシンボルだが

これが全国にはびこっていくのは困ったことだ。

人間悪いことはすぐに真似るものである。大人がもっとしっかりしないとイカンなぁ〜。

 

地方都市で暮らし始めて丸１１年経った。

もう、東京の街に惹かれるものは極めて稀になってしまったと言うのが、

今回の偽らぬ感想である。

 

新幹線が岡山近くで速度を落とし始めたころ、

美しい川の流れが心地よかった銀次郎です。

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2008年05月23日 金曜日